歴史」カテゴリーアーカイブ

谷中村を訪れる

九鬼トシユキです。

谷中村の跡地を訪れました。
谷中村は、
足尾鉱毒事件で廃村となった村です。

谷中村の跡地が存在していると知ったのは、
去年あたりのことで、
それまでは水の中に沈んだものとばかり思っていました。

最近では、
渡良瀬遊水地の谷中湖が「恋人の聖地」に選ばれています。
谷中湖がハートの形をしているのは、
谷中村が廃村になりながらも残ったからで、
その部分がうまくハートの形を浮かび上がらせました。

谷中村跡は渡良瀬遊水地の内部にあるので、
ある程度の距離を渡良瀬遊水地内部へと入ります。
その道中には開閉門があり、
時間帯によっては中へ入れません。

渡良瀬遊水地の谷中村跡地までの距離といい、
途中にある開閉門といい、
なんだか禁断の地へ足を踏み入れてしまったかのような感じがしたのは、
廃村という認識が先行していたからなのかもしれません。

着いてから、
ヨシ焼きが行われた直後であったことを知ります。
物が焼けた後に見られる独特の茶色っぽさが一面に広がっています。
まるで色がない。
その景色を見ていると、
時が止まってしまったかのように思えてきます。
そう思ったのも廃村という認識が先行していたからなのでしょう。

谷中村跡の中で、
当時の名残を伝えるものがあります。

雷電神社跡で、
この土の盛り上がりこそ当時の名残です。

共同墓地跡も、
かつてここに人が住んでいたことの証と言えましょう。

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管理人:九鬼トシユキ
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本紹介(『雪の花』)

九鬼トシユキです。

今回は本紹介。
吉村昭『雪の花』

かつて天然痘は、
非常に高い感染率と高い致死率で、
多くの人を悩ませていました。

江戸時代後期、
天然痘を防げる「種痘」の存在が、
西洋から日本に伝えられます。

種痘というのは、
いわゆるワクチンですね!

福井藩の医師笠原良策は、
なんとかして種痘を手に入れ、
藩内で猛威をふるう天然痘を撲滅しようと駆け回ります。

この種痘というのは、
牛がかかった天然痘(牛痘)が元となっていて、
牛痘を人に接種すると、
天然痘の抗体が作られて天然痘にかからなくなります。

そして牛痘を人に接種すると腫れが生じ、
その腫れの膿を人から人へと接種することで、
同じ効果が得られます。
また安全面で言えば、
牛痘は非常に弱いので命の危険性はありません。

笠原良策は、
まさに命がけで種痘を福井に持ってくることに成功しますが、
命の危険性がないと言われても、
それで天然痘が防げると言われても、
人々は種痘を接種することを避けます。

牛痘と言われても天然痘ですし、
西洋医学の理解が全くない時代ですから。

種痘を福井に持ってくることに成功したとは言え、
種痘が有効に働く時間には限りがあるので、
その時間内に人から人へと接種し続けていかなければ、
種痘が途絶えてしまう危険性があります。

現在は天然痘が撲滅されています。
撲滅までの過程には、
笠原良策のような人物の存在があっただけではなく、
種痘の理解が全くない中で得体の知れない種痘を受け、
種痘を次の人へ繋げてくれた人々の存在も忘れてはなりません。




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